大人の矯正歯科治療

大人の矯正歯科治療について

矯正治療は子供だけのものと思っていませんか?
大人になってからでも、何歳からでも矯正治療は可能です。
当医院では、60代で治療されている方もいらっしゃいます。
歯の移動は、歯の周りの骨が吸収されたり新しく作られたりすることで起こります。
その点では大人も子供も違いはなく、大人でも子供でも同じように矯正治療を行えます。
当医院では、歯ならびや咬み合わせの気になるところ、治療に対するご要望をお伺いし、
各人の社会生活も考慮したうえで、ニーズに合った複数の治療方法をご提案致します。
あなたのライフスタイルに合わせた矯正治療法をお選びください。

不正咬合の種類

不正咬合は見た目だけの問題であると思っている方が多いですが、その他の面にも悪い影響を与えています。
見た目の美しさのみならず、すべての歯がバランス良く咬み合っているのが、良い歯ならびの基本です。
矯正治療をして歯ならびや咬み合わせが良くなることで、虫歯や歯周病、顎関節症の予防にもなります。
また、食べ物の咀嚼がきちんとできて、健康的に食事をすることができます。
整った歯ならび、美しい笑顔で、自分にもっと自信が持てるようになるでしょう。

叢生
(そうせい)

叢生とは、歯の大きさと歯ぐきの大きさのバランスが悪く、歯が重なったりデコボコになっている状態です。
「八重歯(やえば)」も叢生の一つです。
見た目の問題だけではなく、歯と歯が重なり合って歯みがきが難しいため虫歯や歯周病になるリスクも高くなります。

上顎前突
(じょうがくぜんとつ)

上顎前突は、上の前歯のみ突出している場合、上あごそのものが大きく全体に突出している場合、下あごが上あごに比べて小さく後退している場合などがあります。
いずれの場合も口元に突出感があり口唇が閉じにくい状態になります。

反対咬合
(はんたいこうごう)

下の歯が上の歯より前に出ていて咬み合わせが逆になっている状態で、受け口や下顎前突とも言われます。
下あごが大きすぎたり上あごが小さすぎたりする骨格的な問題が原因の場合と、歯の傾きが原因でおこる場合があります。
反対咬合の場合、食べにくいだけでなく、発音が不明瞭で舌たらずの話し方になったり顔つきが少ししゃくれた感じになることもあります。

開咬
(かいこう)

開咬とは、奥歯を咬み合わせても上下の前歯にすき間ができて咬み合わない状態のことを言います。
通常開咬は前歯に多く見られますが、側方の部分にも見られることがあります。
前歯にすき間が空いていることで、舌足らずな発音になったり、空気が抜けるようなしゃべり方になることがあります。
また、奥歯でしか歯が咬み合わないため奥歯の負担が大きく、将来的に奥歯が喪失する可能性が高くなります。

過蓋咬合
(かがいこうごう)

過蓋咬合とは、上の歯と下の歯の重なりが深く下の前歯が見えないほど咬み込んでいる状態を言い、深く咬み込んだ歯が歯肉を傷つけたり、歯が接触している部分に力がかかり歯が摩耗しやすい状態になります。
また、下あごが上あごの前歯によって常に後ろに押し込められあごの関節が圧迫されている状態のため、あごがカクカクなる、あごが痛い、あるいは口が開きにくいなど、顎関節症になる危険性があります。

偏位咬合
(へんいこうごう)

偏位咬合は、奥歯の咬み合わせが横にずれている状態です。
咬み合わせの問題だけでなく、骨格的なずれがある場合は顔の形にも歪みが生じ、外科手術を伴う矯正歯科治療(外科的矯正治療)が必要となることもあります。

矯正治療の必要性

大人の矯正治療の目的は

  • 審美的な美しさの獲得
  • 虫歯、歯周病リスクの軽減
  • 咀嚼機能の改善
  • 発音の改善

など様々なものが挙げられます。大人の矯正治療の目的は見た目の美しさを得ることだけではありません。
歯並びが揃うことで虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。咬み合わせを改善することにより食べ物を良く咬んで食べられるようになり、消化や吸収を助け、内面からも健康になります。
みなさまのライフスタイルに合わせて、最適な治療方法をお選びいただけることが大人の矯正治療のメリットです。

矯正治療に遅すぎることはありません。当医院では60代で治療されている方もいらっしゃいます。
矯正治療によって、いつまでも健康的に自分の歯で人生を歩んでいきましょう。

治療・装置の種類

表側にブラケットを付ける
一般的なもの

一般的なメタル(銀色)の装置

機能的に優れ、多くの症例に対応することができるブラケットです。
金属製のため丈夫で、歯にかける力のコントロールもしやすく、価格も他の装置と比べて安価というメリットがありますが、金属のため目立ちやすいというデメリットがあります。

目立ちにくいプラスチックや
セラミック(透明〜乳白色)の装置

透明または乳白色で、素材はプラスチック、セラミックなどになります。
プラスチックは柔らかいため壊れたり欠けたりしやすく、また吸水性があるため着色しやすくなります。
セラミックも壊れやすいという欠点があります。
価格も金属より高くなる場合が多いです。

より目立ちにくい装置
(ホワイトワイヤー使用)

プラスチックやセラミックのブラケットに白いワイヤー類を使用すれば、更に目立たなくなります。

透明で目立ちにくい
マウスピース型矯正装置も

当院には、マウスピース型矯正装置も対応しており、超薄型の透明なマウスピースを装着する矯正治療です。
マウスピースタイプの矯正は何かある時は装置を外してしまえば全く普段通りとなります。
ただし、適応症に限りがあり、日本人に多い歯ならびや咬み合わせには向かない場合があります。

Q&A

矯正治療に年齢制限はありますか?

年齢制限は特にありません。
当院では60代で矯正治療をされている方もいらっしゃいます。「治療したい」と思い立った時が治療開始時期です。
「美しい口元になりたい」や「素敵な笑顔になりたい」という思い、「歯並びを整えて虫歯や歯周病になりにくくしたい」「一生自分の歯で生活したい」などといった様々な思いを抱き矯正治療を始める大人の方が増えています。

治療途中で妊娠しても大丈夫ですか?

矯正治療が始まると、特別な場合を除いてレントゲンを撮る機会は少なく、妊娠しても問題はありません。
治療中に装置を付けたまま出産される方もいらっしゃいます。

歯並びの再治療はできますか?

再治療はできます。
一度治療が終わった歯並びでも、年齢の経過とともに後戻りが起きる場合がありますので、歯並びが気になる場合は、一度ご相談ください。

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